SOCIAL SUCCESS
DESIGN
社会をより良くしたい。
デザインの力で「面白い」や「うれしい」をステークホルダーに提供する。
そんなトランプスの思いやを具体的なアクションに起こしたキャンペーンや
サービス開発話。世の中に良いこと、の最初の一歩をふみ出すのがトランプスなのです。
代表取締役井口正文
最高ソーシャルサクセス責任者福澤歌子
広報マーケティング松谷路花
- トランプスが考える「ソーシャルサクセス」とは。
- 井口正文
-
まず自分や自分に近い人が幸せになるためには、社会が安定していなければいけません。お互いに守りあい、助けあうことが大事だと考えています。
デザインは今まで、クライアントの要望に応えて美しいものを作る、いわば限定的な範囲の仕事でした。トランプスは、デザインを通じてあらゆるものの関係性の再構築をしていきたい。デザインの力で「面白い」とか「うれしい」とかの価値をステークホルダーに感じてもらえたらな、と思っています。
- 「ソーシャルサクセス」という言葉は、社内で普段から使っていますか。
- 松谷路花
はい。いつも話しているんですが、周囲の人を幸せにする仕事が自分たちにもいいことにつながるという、すてきな考え方だと思います。
ハレルヤ!(飲食店支援型広告メディア)はWin-Winの関係を作ることで、お店自体が安定する。すばらしいプロジェクトなのに、知られていないのがもったいなくて。それらを社会に伝えるのが、PRとしての私の仕事です。
東日本大震災では、
のぼり旗を無償提供。
- 「ソーシャルサクセス」というテーマは、通常のデザイン業務よりも、広い視野で考えられていますが、特にハレルヤ!プロジェクトの立ち上げについて、社内では、どう見えていましたか?
- 福澤歌子
目指すゴールや理想が高いことはわかってはいるけど、正直、初めは実現できるのかなと思っていました。
- 井口正文
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私は思いついたら、すぐに行動してしまうこともあって。東日本大震災の時に、のぼり旗を1万本、東北の事業者さんにデザイン付きでプレゼントする企画をやろうと思っていたんです。でも、社内のメンバーにボリュームが大きすぎると必死に止められました。今考えれば、止めてもらってよかったですが(笑)。
最終的には1,000本、無料で送ることになり、オリジナルでデザインして印刷して、ポールもセットでお渡ししました。これはデザイナーにとって貴重な経験になりましたね。普段、デザイナーは現場に行って話すことはあまりなく、担当者から二次情報をもらって作ることが多いんです。でも、その時は当事者に困っていることを聞いて制作したから、デザイナーのエゴみたいなものがとれていきました。現場の人と直接話すことで、相手の気持ちや欲しいものがわかったんですね。
- 物量、物流費も大きくなれば、金額的なリスクも大きいのでは。
- 福澤歌子
そこはもちろん、考えに考えています。会社を健全に運営できる状態は守るのが前提です。
企業理念を“本物”にする。
- 井口正文
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その頃、「デザインの力で人生の勝利者をつくる」という企業理念を決めたんです。
余裕があるから助けるという考えではなく、ギリギリの状況だとしても智恵を出し行動することで、長期的に見た時に、企業理念を本物にできると思いました。大変な時こそ、一緒になってやって、動いていきたいなと。それをやりたくて、やりたくて仕方なくて。
- 企業理念を具体的なアクションにするんですね。
- 井口正文
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企業理念って、あっても社員に全然浸透していないこともありますよね。それが嫌で、きちんと行動に起こして、理念を本物にしたかったんです。
- 福澤歌子
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社長は、最終目標をいつも掲げていて、ハレルヤ!も東北へののぼり旗のプレゼントキャンペーンも、理念(ソーシャルサクセス)を実現するための活動のひとつなんだなと思いました。
- 松谷路花
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今、ハレルヤ!のブログを企画していて、企業の方と井口さんの対談もあるのですが、さらに企業の方に「お手洗いでの良い思い出」を聞く予定なんです。
例えば私の場合は以前、お花見の時期に代々木公園に行ったら、お手洗いに長蛇の列が出来ていて。トイレットペーパーがなくなると、列に並んでいる人が買いに行ってくれる、という場面に遭遇しました。その姿を見ているから、列の後ろの人も同じことをやるんですよ。「私も代金を出します」って言い出す人もいました。
良い前例を見て、それにならう人が増えていく。「良いこと」の最初の一歩を歩み出すのがトランプス。これからはソーシャルサクセスに賛同する方も出てきてほしいですね。ハレルヤ!というチームに参加する、加盟するという形もありなのかなと思います。
- ハレルヤ!はウォーターエイドジャパンに参画しているそうですが。
- 井口正文
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こちらから参加することで、それまで知らなかったような国の役にも立てる。視野が広がるきっかけになればいいと思っています。(ウォーターエイドジャパンは「すべての人に清潔な水、適切なトイレ、衛生習慣を届ける」ことをミッションとする国際NPO法人です)
- ソーシャルサクセスでは、障害を持った方々を応援するだけではなく、参加できる環境を作っていきたいとお聞きしました。
- 井口正文
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今、働きたい気持ちはあるけれど、働けない人ってたくさんいるんです。「助ける」じゃなくて、「一緒に仕事をする」。そのために必要なことを考え、行動すること自体が、私たちを成長することにもつながると思っています。