OUR VISION

私たちの考える、
未来のカタチ

私たちは“のぼり旗“をデザインし続けて
日本最大級のデザイン点数を誇るまでになりました。
しかしながら新型コロナウイルスの問題を克服するために
今、再びデザインのチカラで新たな価値を作ろうとしてます。

企業哲学

デザインのチカラで
人生の勝利者をつくる

私たちはスタッフと顧客がともに人生の勝利者となるための
価値をデザインのチカラでつくります。

私たちは法令を守るとともに、社会的倫理に反する行為をせずに企業運営を行います。小規模事業者を中心としたお客さまに対し長期的安定成長のサポートをしつつ社会的弱者(障がい者、LGBT、ユニークフェイスほか)への継続的な雇用創出を行います。副次的にアウトサイダーアーティストを育て、社会的弱者が尊敬・尊重される機会をつくり世界に広げます。同時にわが社のスタッフは実践的な英知を学びそれぞれの人生を勝利します。

理想の仕事をするために

めざしている3つのやりがいです。

  • 経済的に充たされること
  • 心身ともに健康であること
  • 尊敬・尊重・感謝されること

理想の企業であるために

チーム力を上げていきます。

  • チームワーク、人間関係のよい会社に
  • 家族や友人に誇れる会社に
  • がんばったことを認められる会社に
  • コミュニケーションしやすい会社に
  • 感謝されやりがいを感じる会社に
  • 成長を実感できる会社に

理想の社会であるために

知的障がい者の雇用をつくります。

今後、東京オリンピック後の日本の労働者人口の減少問題に対し、障がい者など就労困難者の雇用をつくりだす体制を整えていきます。また小規模事業者の今後の先行き不安に対する問題を解決するために長期的安定成長に役立つ情報提供と啓蒙活動を行ってまいります。

トランプスの行動規範

人生の勝利者と
なるための行動規範

明るく楽しくよい習慣を大切にしています。

  • 感じのよい挨拶をしています

    自然に感じよく、取引先・顧客も差別なく

  • 言葉を前向きにしています

    自然と可能性が広がるから

  • 健康に気をつけています

    心身ともに万全の体調であることがすべての基本

  • 常に学んでいます

    先達の知恵を活かせるから

  • 整理整頓ラベリングをしています

    不要なものを捨て効率的配置でムダをなくす

  • 共有でチーム力をあげています

    社内SNSとマニュアル更新で共有力を向上する

  • すぐに改善をしています

    より良い仕組みをすぐ作る。ミスやクレームは改善のチャンス

  • 時間を大切にしています

    繰り返すことは1秒でも節約できないか考える

  • Todoリストをつくっています

    やることの明確化で高い結果を出す

  • 清潔な身なりをしています

    きちんとした身なりで信用を勝ちとります

MESSAGE

代表からのメッセージ

株式会社トランプス 代表取締役 井口正文

デザイナーの未来について

山の天気のようにすごいスピードで時代の雲行きが変わってきているように感じます。 人々の価値観や社会構造、情報発信のスタイル、雇用形態など。 その兆しを挙げればきりがないほどに…。 いずれ後世の歴史学者が21世紀の初頭こそが大きなターニングポイントだったとあたり前のことのように語ることでしょう。

2015年8月に平和学の父と言われるヨハンガルトゥング博士が 85歳という高齢にも関わらず来日を果たしました。 横浜で行われたワークショップに参加したときの博士の発言でとても印象に残った部分がありました。 「この会場にアーティストやクリエイターもいるかもしれません。 私は日本が平和をつくるためできることがあると思います。 それは芸術・文化によって他の民族とを結ぶことです。 日本人にはそのチカラがあると思う。 新しいアート・デザインには人々の心を高揚させるチカラがある。 そして日本は異なる文化から 長所を見つけて、折衷・調和させて新しい価値をつくることに長けている」と…。

ただし今後あらゆるクリエイターは良くも悪くも淘汰されると考えています。 例えばインターネットの普及により “クラウドソーシング”がクリエイターの働き方のカタチを大きく変えています。 バーチャルな場において会ったこともない他人の“作品”と比べられてしまうのですから実力の差が一目瞭然となってしまうのです。 ある意味とても残酷な“バーチャル格差社会”ともいえます。 がしかし選ぶ側のセンスは変わりません。 不幸なことに“裸の王様”が増える土壌がそろってしまったとも言えます。 しかたなしに“バーチャル格差社会”で働くしかないクリエイターにとって “仕事の喜び”はいったいどこにあるのでしょうか。

またデザイナーは比較的独立がしやすい職種ですが 40代にさしかかった頃から徐々に雲行きが怪しくなる人も数多くいます。 若い時は今まで培った人脈から抱えきれないほどの仕事が入っていても 歳とともに仕事を出す側が徐々に現場を離れ、担当が若い人に変わるときにデザイナーも変えられてしまうというリスクがあるのです。 いや、10年以上も仕事を依頼され続けるということ自体が稀なことなのです。

新型コロナの影響をバネに
世界へ羽ばたく

私はこう考えます。 クライアントに言われたことだけをやることに本当の喜びはない。 発注者の真の目標達成のために期待を超える提案をし、そして実際に予想以上の結果を出してこそ、心から感謝され、喜びが込み上げてくるのではないでしょうか。

もちろん私たちは、のぼり旗をつくる、ごくごく小さな事業者です。 そもそもデザインやクリエイティブを語る資格も影響力もないのかもしれません…。

しかし本当に地道な取り組みでしたが今では顧客数が約5,000を突破し(2020年9月時点)デザイン点数は13,000点を超え日本最大級の品揃えに成長できました。またアンケートの返送率が20%を超えるほどの高い反響をいただくまでにもなりました。

が、しかし今回の新型コロナウイルスが与えた世界経済への影響は甚大で、そこから日本の景気が立ち直ることは決して簡単なことではありません。そんな中、私たちは『デザイン』と『配送の経験』および『顧客関係管理』のノウハウを活かし『約5,000件の顧客を中心とした小さなお店』に新たな価値を提供するために大きく変わることを決意しました。

あなたは何のために
時間を使いますか。

そして私がいつも意識していることは流行に振り回されないということです。 何かを残そうとすれば人の一生は長いようでいて実は短い…。 あれもこれもと手を広げていると結局、何も残せない。 特に時代の変化のスピードが激しい今は目新しいビジネスが生まれては消えるということを繰り返しています。 私たちは古くからあってしかもロボットが不得意なクリエイティブ事業の新たな成長カーブを描きたいと思っています。

Googleの共同創業者のラリー・ペイジは 「タクシードライバーもそのうち消える」「あらゆる士業も消える」と言っています。 「「AI(人工知能)」や「自動運転車」、「サービス・ロボット」など拡大する次世代技術によって今後、 膨大な数の人々が職を失い、持ち家などの資産価値は下落し、モノの値段は下がり、巨大なデフレ・スパイラルが起きる」 「それが来ないでくれと人々が願ったところで、来るものは来る。 デフレは、技術が社会の非効率性を排除する中で、論理的に必然の帰結なのだ」 “FT interview with Google co-founder and CEO Larry Page” FINANCIAL TIMES, October 31, 2014

あなたはクリエイティビティと変化に対応するチカラが必要となる時代に生きているのです。 もしも言われたことだけをやればいいという考えならあなたのポジションはそのうちロボットに奪われます。 もし学ぶのは学生時代で終わりなんだと思ってプラベートでスマホのゲームだけに時間を使っているなら、突然クビになるか会社もろとも消えてなくなるでしょう。 いまや会社の平均寿命はあなたが生涯で働ける年数を大きく下回っています。

今は生きづらい世の中だと言われます。

50名を超える規模の事業者は社員数の2.2%以上の障がい者雇用が義務づけられてはいます。 しかしほとんどの企業は違約金を払ってまで障がい者雇用を避けている現実があります。 今後、国は企業により多くの障がい者の雇用を求めてくることでしょう。

ただ私は、むしろ望んで障がい者ならびに社会的弱者に働く場をつくりたいと考えています。 将来的には“意欲があるのに就職できない人“を社員の30%を目標に採用したいと考えています。さらに障がい者だけでなくトランスジェンダー・LGBT・ユニークフェイスほかに門戸を開き民族的な差別も偏見もない会社をつくること、すなわち真のダイバーシティーをもとにした“デザインのチカラで人生の勝利者をつくる” それがわが社の本当の目的です。

また、LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ グラットン著)という本があります。
概略はこうです。
「過去200年間、人の平均寿命は伸び続けており、2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きすると予測されています。となると80歳程度の平均寿命を前提に(教育)(就労)(引退)の3段階で考えられてきたライフプランは抜本的に再考なければならない」と。

つまりは寿命が延びることにともない定年以降にたとえ1日3時間程度でもいいから、自分の実力を発揮出来る仕事が必要になってくるということです。つまりはそういったプラットフォームだけでなく、適切な準備が必要だと考えています。人は急には変われないのです。

そしてそこに集う人々は『健常』であろうが、なかろうが関係ないと考えます。そもそも健常と障害者との明確なボーダーラインはないのです。人は支え合い、励まし合いながらともに生きていく知恵をもっているはずだと思います。

あなたは自分の心の声に耳を傾けた時にいったいどんな声が聞こえてくるでしょうか。「好きなことを仕事にしたい」「尊敬される仕事をしたい」「経済的にも豊かになりたい」「社会のためになる仕事をしたい」など…。 どれも正解だと思います。 もちろん理想だけで会社が成長するほど甘いものではありません。私たちは将来どんな荒波にも負けない知恵と勇気を兼ね備えた“あなた“を探しています。 圧倒的に勝つために成長意欲があり、あたりまえに努力ができる“あなた“を探しています。

ノーベル平和賞受賞者

ムハマド・ユヌス博士からの
メッセージ

「なぜデザイナーが
事業をはじめたか」

さらなる発展のために“心の声”を発表したかった。

ノーベル平和賞受賞者でグラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス博士に2019年11月、2日間に渡りお会いすることができました。

その際に「デザインのチカラで知的障がい者雇用を作る」と題して私たちが今後行おうとしている事業計画のプレゼンテーションも行わせていただきました。博士からは、わが社の生涯の指針となる約10分間の貴重なメッセージをいただくことができました。

ムハマド・ユヌス博士は社会問題をビジネスの手法で解決する『ソーシャルビジネス』の第一人者です。その代表的な実績のひとつが、バングラデシュの高利貸しから生涯搾取され続ける女性たちに対し、無担保少額融資(マイクロクレジット)を幅広く行ったことが挙げられます。

博士は自身が創設したグラミン銀行とともに2006年にノーベル平和賞を受賞しています。

私たちが死んだ後のために事業をはじめた。

私が小さなデザイン会社を作ってから早14年目を迎えようとしています。

途中、我が子が重度脳障児になるという困難に悩みながらも未来への理想を描きつつ、何とか事業を存続させてきました。デザインのチカラで知的障害者雇用ができるのではないかと考え、のぼり旗の事業を始めたのです。

よいスタッフに恵まれたおかげで、現在は約4,000を超えるお客さまができました。が、しかしあまりにも利益額の低い商売に「私がやろうとしていることは本当に意味があることなのか」と自問自答する日々が続きました。そして新規事業に奔走し始めた、そんな時に、ご紹介を通じて、尊敬するムハマド・ユヌス博士に、わが社のBHAG(社運をかけた大胆な目標)を発表する機会をいただいたのです。

私はデザイナーです。そして10歳の脳障がいを持つ子の親でもあります。

(中略)そんな私に転機が訪れます。それは初めて子どもを授かった時のことです。しかし彼は重度の脳障害を負っていました。専門医には「そのほとんどが小学校までに死亡する」という診断名の書かれた紙を渡されました。一旦は絶望のあまり、ひとりになると勝手に涙が止まらないこともありました。しかし時が経ち、子どもの将来に不安を抱える親が当然、私たちだけではないことを悟り、その親たちが抱える問題を解決したいと思うようになりました。

お金を払えば声優にしてあげる等の知的障がい者を狙った詐欺/仮に就職ができても助成金がストップした途端に本人が苦手な業務の部署に配置転換し強く叱責をし自主退職させるなどの不法行為など

規模はまだ小さいのですが、3年ほど前から私たちの会社の作業を地域の養護学校の授業に組み込んでもらい、生徒が練習を行った上で実際に弊社で就労体験を行う流れができています。今までほとんど自分の意見を言ったことのない生徒が「私は絶対にこの会社に就職したい!」と両親に訴えたことを伝え聞いて、障がい者雇用に対し理解のあるスタッフたちの心が生徒に伝わったのだと思いました。

わが社のBHAG(社運をかけた大胆な目標)は、私が生きている間に50カ国、3,000名の規模の組織をつくることです。そのチームは知的障害を持つ人々を守り続け、働きたいのに働けない人を減らし、知的障がい等を持つ子の親が安心して死ねるような良心的なものとなります。またそこで働く人も社会から尊敬され物心ともに豊かになっていきます。私の死後もその人道主義的な啓蒙活動の流れをつくります。

日本の知的障がい者は人口の約1%にも(内閣府調査2018)

実際に行ったプレゼンの様子をご覧ください。

ムハマド・ユヌス博士からの
メッセージの一部抜粋(和訳)

知的障がい者の仕事に関して言うなら、それは世界的な問題です。あなたは国境を超えていくよう誰かが背中を押してくれるのを待つ必要などありません。人々が国境の向こう側からあなたを引き出してくれます。なぜなら、たった1つの小さなことでも何かに成功できれば、同志は周囲から自然と集まってくるからです。全く同じ道を進んでいるご両親やまだ見ぬ仲間がいるからです。あなたは自分で自分の世界を作れるでしょう。

その世界は国境のない世界となります。なぜなら、抱えている問題が全員をつなぎとめるから、そしてその意識は人々をワクワクさせて、そこから新たな世界ができてくるからです。これを御社、つまりデジタルサイネージを作っておられる御社にどう関連づけていくかは、また別の事業になるにしても、現行の事業に組み込まれるにしても、そのほかの形態になるにせよ、御社がデザイン力を活かしたクリエイティビティーを発揮し続けていかれることになると思います。どのようなものになるかは御社が実際にその事業をなさる上でのデザインスキルなどによって決まるでしょう。

それは(子どもが知的障がい者となること)あなただけの問題ではないという事実、今後世界のどこでも起こり得るものだという事実、そしてすでに世界のどこでも起こっているという事実。先ほどあなたがおっしゃったように、中には知的障がいを持つ我が子を世間に隠す人もいます。人目にはつきにくい世界でしょうし、またその実情を広く知られてもいないでしょう。しかしその現実世界に降り立ってみると、ものすごい数の人(知的障がい者)がいることに気づかされます。(世界人口推計によると2050年には約1億人を突破)

だからこそ「よし、これは戦っていくに値する。そのような人たちの生活を大きく、大きく変えられるものをデザインしようじゃないか」と奮闘できるわけです。そして、あなたのイニシアチブこそ『デザインのチカラ』で目標を達成する第一歩となるかもしれません。もちろん、あなたがミッションをオープンにしているわけなので、すでに行なったことを向上させるのが次の段階となります。始めていなければ、向上などあり得なかったはずです。荒削りの形であっても、とても基本的な形であっても、始めてみるということが大切なのです。そして第2段階では洗練させ、第3段階では… 本当に近いうちにその結果に価値があったと気付けるでしょう。しかし、それは全員が快く思えて全員が普通のことだと思えるような形で行わなければなりません。彼らが街を出歩いた時に、人々からある種、別種のヒトのように思われてはならないのです。彼らは私たち全員と同じ人間なのであり、その中でそれぞれの持っている特質が違っているということです。本来はただ『それだけのこと』なのです。

あなたの懸念する採用の部分に関しては、もしあなたがご自身の目標を説明でき、それが人々の心に響くなら…。たくさんの人にとってとても重要なことをされていることは間違いないので、多くの人があなたに加わって協力してくれるでしょう。それは、単に広報目的だけではなく、あなたが本気でメッセージを発信できるもののひとつとなるでしょう。とても、とても、とても多くの子どもたちの生活を変える『何か』に携われるのですから、それは偽りなく人々の心を捉えるものとなります。

この度は貴重なプレゼンテーションをして下さり誠にありがとうございます。

2019年11月15日
ホテルオークラ プレステージタワーにて